不器用のヒーローとは。

 

12/31に島崎遥香さんがAKBを卒業した。

 

私は彼女を密かに応援していた。


マイペースな性格から周りから理解されずらく、不器用に生きていそうな姿に知らずと自分を重ねていたのかもしれない。

 

卒業したと聞き、彼女についてもう少し知りたくなった。

 

 


彼女はマイペースで人見知り。闘志を表すことも苦手。自分を飾ることもできない。

一見、アイドルに不向きなのでは?と思われる性格だ。

 

AKBになる前はバレエを習っていたが、下手すぎて辞めた程度のレベル。9期生では“落ちこぼれ組”の一人だった。

 

レッスンでも劣等生、居残りの常連。
AKBとしての自分の価値が見出せず思い戸惑う日々。

 

裏での努力が報われはじめた頃、表では次世代のエースとして活躍が徐々に広がっていくが、次第に伸び悩んでいくことになる。

 

「自分では一生懸命やっているつもりでも、スタッフさんから『やる気が感じられない』とよく叱られてそんな人間が活躍できるほど、AKB48は甘くありません。しばらくすると、同期メンバーは呼ばれても、私は呼ばれないというお仕事が増えていったのです。みんなはどんどん成長しているのに、自分だけいつまで経っても成長しない。やる気も伝わらないし、夢も見つからない。自分が情けなくて、『辞めたい』と思うようになっていました」

 

中でも彼女の心を追い込んでいたのは、同期からの視線だった。

仲が良かった同期が次々に辞めていくということもあり、同期に溶け込めていなかったという。

 

「私みたいな落ちこぼれを、みんなはどう思っているのだろう。励ましの言葉も信じられず、人間不信になっていきました。例えば、体育会系で、内気な私とは性格が正反対の島田晴香とは、口を利くのも辛かった。そんな状態を抜け出したのは、夕食の時の母の何気ない一言でした。『AKBに入る前は、お母さんが一緒じゃないと電車にも乗れなかったよね? でも今は一人でどこにでも行ける。遥香遥香なりにちゃんと成長しているよ』。それで思い出したんです。私が年相応にできて当たり前だと思う事も出来ない時期があったことを。それが集団行動も出来るようになったし、まだまだですが、自分の意見も言えるようになった。こんな私でも、ちゃんと成長していたんですね。AKB48のメンバーは、みんな目標があって、そのためには努力を惜しまない頑張り屋さんの集団。だから、つい私もそこと比べていた。そして勝手に落ち込んでいた。だけど、私には私のモノサシがあって、そこでは小さくても成長できていたんだ。そう思ったら気持ちが楽になり、世界が拓けました。今はがむしゃらに頑張りたい。そうすれば将来の夢も見つかるだろうし、きっとやる気も伝えられるようになると思うんです。(途中略有り)」

 

決して、同期が嫌いとか苦手なわけではない。


むしろ誰よりも愛しているからこそ、彼女は悩んだのだ。


互いに支え続けた同期の絆は強い。


彼女は不器用ながら1人我武者羅に闘うヒーローなのかもしれない。

 

不器用な頑固は一見、生きていく上で完全不利なように見える。


だが、彼女の卒業ソングのBetterにも書いてあるように正しいと思うその強さをいつまでも忘れなければ軸としてブレないのだ。

 

不器用を言い訳せず、世間からは塩対応などと皮肉を言われつつも自分のペースで向き合って卒業まできた。

 

かっこいいなあ、ぱるる

改めて卒業おめでとうございます。
そしてありがとう。

 

乱文ではあるが、夜ふと思うがままに書いた文で記録しておきたいのでそのままにしておく。